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[ 北の自然に触れつつ、いろいろ思う ]


  ≪ 久しぶりに、北海道の道東を車で駆け巡る ≫

  女満別空港でレンタカーに乗り
  一泊2日、走行距離は670キロ。
  現在のコンパクトカー、よく走り、燃費は抜群に良い

  知床半島を廻り、サロマ湖や能取湖周辺を
  赤く染める珊瑚草の群生地や秋の原生花園を探索した。
 
  貴重な野生植物地、探索に来る個人、団体客のマナーの悪さにいつも
 怒りを覚える
  写真撮影が何よりも最優先なのか、植物の保護は無視。
  団体にはツアーコンダクターに注意して欲しいと要請するが、笑顔で
 応えるだけで注意をしてくれない。
  踏みつけられる範囲は確実に増えていく、ツナを張っていても…

  摩周湖、屈斜路湖と深い森、熊笹・高地の樹木と湖、そして
 パノラマの展望に、走っていても美しさに大いに感動した。

  途中、キタキツネ、エゾシカの母子、角が威厳のある雄鹿、
 タヌキ、オジロワシ等々、野生に接する素晴らしさも。

  知床の岬は…、羅臼も過ぎて行きつけるところまでも、番屋しか
 なくなるところ、果ては寂しい。
  
  視えるは国後島、択捉島と北方領土が真近に映る。
  本当に手が届きそう、淋しいな。

  知床横断道路、峠付近は霧で煙っている。
  キタキツネが道路脇を小走りで餌を探している。
  霧の峠を下ると、羅臼と違って、明るさのあるウトロへ近づく。
  ずっと賑やか。しかし、野生は消えている。

  世界遺産、自然の残し方は、日本はまだ後進国。
  開高健も、自然の再興は、民意の高さ、文明国こそ出来るものという
 ようなことを述べていた記憶がある。

  いろいろな思い、また考えを運転しながら頭の中を巡らしていた。

  リフレッシュ休暇も楽しみつつ。


 

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