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「病老介護」が新たな介護の問題に・・・・

介護の記事がメディアで報じられない日がないほど、国民全体の問題になっている。少子高齢化や家族のかたちの変化で、介護の困難さは複雑に・・・。遠距離介護からはじまり、認認介護、老老介護、多重介護と・・。最近では単身者が親の介護で離職をともなううシングル介護や、離婚や親の経済困難で子どもが介護者となるヤングケアラーが問題になっている。

薬害エイズ事件から30年、被害者の多くは40代、50代に。これまで支えてくれた親も介護が必要なケースが増えている。病気を抱えながらの介護は通常の介護より大変なのは容易に想像がつく。健康問題と経済問題の重荷を抱えながらの介護である。

介護者(ケアラー)支援としてカフェやサロンなどの情報交換や癒しを目的とした場つくりも増えているが、差別・偏見で地域孤立している被害者にとって「場」に出向くのは少々ハードルが高い。

医療の進歩で病気を抱えながら長く生きることが可能になった。

病気を持つものが老親を介護する「病老介護」、これは薬害HIV被害者だけの問題なのか。

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