聖ヤコブ年
北スペイン巡礼の道、ずっと昔から歩んでみたいと夢をみていた。
巡礼の道とヤコブ、帆立の印とヤコブ、何にも知らないで、
北スペイン、大西洋に面したサンティアゴ・デ・コンポステーラという
私にとっては夢の冒険の一つの到達点があるのではと、その名を時々呟いてきた。
名前の響きが好きなのかもしれない。
さて、思い続け、行ってみたいと、遂に最後の機会と今夏行くことに踏み切った。
というのも、足が遅くなり、階段も満足に上り下りができなくなってきたので、一つの夢は達成しておこうと。
まして、2010年は、聖ヤコブ年だ。
頼りは妻の剛腕。そして、凝固因子製剤クロスエイト40本。
当然、歩きの巡礼はできず、ツアーバスを利用。それでも、他の人の邪魔にならないよう頑張り続けた。
これが私の試練かと、仏教徒としての修行みたいだが、きっと聖ヤコブは許してくれるだろう。
サンティアゴにたどり着くまで、たくさんの良い思い出を作ることが出来た。
その思いと自己満足の試練に感謝して、2時間列んで大聖堂の聖ヤコブ像を背中から抱きしめることが出来た。
こうした試練が、あきらめない‥‥につながっていると思う。
旅の思いで、小出しに時々綴ってみたい。
花摘