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ツバメは育ち、外に羽ばたいていった。HIV感染被害者の実情は、厳しく、相談事例に上がった問題を対処すべく東北へ。

 
 『 8月中旬までの動き 「16日、3羽のツバメ巣立つ。被害者の健康と生活
 
  に関わる直接支援のため北海道・東北へ飛ぶ」8月の猛暑真下、予定が埋まっ
 
  ていく  感染被害者の生活・治療の困窮はあまりに悲惨』
 
 
 7月巣作り始めたツバメ夫妻、4羽孵化したが1羽は途中で育たなくなり、残る
 
3羽がまるまる育って巣立ちが今かいまかと周りの注目を浴びていた。8月15日、
 
まず2羽がガレージを飛び立ちあたりを旋回し出した。もう大空に飛び立っていく
 
のかなと思っていたら、残る1羽を見守って巣立ちを待っていた。翌、16日の
 
朝3羽は既に飛び去っていた。3羽の無事を祈りつつ、残った空っぽの巣を見ると
 
なんとなく寂しい。
 
 羽ばたいていくツバメのように、自立して、社会生活も安定してくれることを期
 
待していたが、事件発生当時10代の子供たちが、現在40代で被害患者の7割近
 
くを占め、精神面・HIV/HCVの重複感染からの問題やHIVの長期感染に伴う数々の合
 
併症に直面している。また就労率も悪く、今後加齢を重ねていくとき生活破綻の危
 
惧が大きい。
 
 こうした傾向に備えて被害者救済の緊急課題として相談事業や研究事業とし取り
 
組んでいるが、医療機関の動きの悪さや、事業予算規模の限界から動きが制限され
 
る。
 
 現在、カウンセリングを飛び越えて生活・医療を具体的に支えるためMSWや社
 
会福祉士の方々のグループに支援を要請して、命を守り生活基盤を作り直す活動を
 
始めた。医療と福祉の密着度があってこそ被害者の治療と生活が成り立つ。
 
 そしてすでに必要が出てきている独居者や親ともども高齢化が進んだ被害者の生
 
活場となる住居・施設の課題も並行して進めている。
 
 特に、遠隔地に住む被害者の支援について、現在ひも解きを始めた東北のケース
 
などを手本に、研究事業の重要な位置付をして種々の職種の方たちが一緒に活動す
 
るサポートネットワークの構築を始めた。
 
 関心のある方は、一声、はばたきに連絡お願いします。 

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