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介護は高齢者だけの問題ではない

先日、新オレンジプランの発表があった。基本方針は、「認知症の人が、自分らしく暮らしつづける」ことである。これは認知症に限らず、いろんな病気や障害のある方も・・・である。
7つの柱のひとつ「若年性認知症施策の強化」は、若くして認知症になることはとりわけ大変であるからである。一家の大黒柱であったり、家事・育児の中心であったりする年代の方が認知症になることで、就業が継続できなくなるなど経済的な問題は勿論であるが、家族機能の様々なところにも影響を及ぼす。相談できるところもまだまだ少なく、自立支援やケアをするところも十分ではないというのが現状である。
若年認知症の家族会の方と話をする中で、認知症というと高齢者が多数なため施設入所やデーサービスなどいやがるケースが多いと。
血友病、HIV、肝炎を抱える被害者は、年齢とともに合併症や身体的障がいによる生活上の問題で困ることが増えている。高齢になる前に介護サービスや施設入所をせざるを得ないケースも出てくるが、こちらも高齢者と一緒ということになるのだろうか。
 
高齢者=介護、というのではなく、年齢や生活機能の状況に応じた支援やサービスを整備することが、病気や障害を抱えても安心して暮らせる社会になるのではないかと。

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