就労ワークショップでのある質問
- 2010.9. 3
- ゆうり|HIV感染者の就労支援
先日、現在HIV感染者の採用を考えているある企業を訪問して、HIV感染者の就労ワークショップを行いました。今回は人事の方を対象に、約1時間ほど、私とエイズ治療・研究開発センターの潟永博之医師とで伺いました。このコンビでのワークショップはこれが2社目で、延べ4回目です。
薬害エイズ裁判の和解を機にHIV医療は著しく向上したこと、安定している場合は3カ月に1回の通院ですむこと、普通の慢性疾患と変わらないことなど、お話をさせていただきました。すると、フロアから次のような質問が寄せられました。
「HIV感染者はなぜ身体障害者なんですか?」
普通の人と変わらない生活ができるのに、どうして障害者なのか、どこに障害があるのか、ということがその方の疑問でした。
この説明だけを聞いていると、確かにそう思われるでしょう。じつは、来週ワークショップを行う予定の企業でも同様の疑問があるそうです。
もちろん、これにはきちんとした理由があります。はばたきのホームページに、HIV感染者が免疫機能障害として、身体障害者認定を受けるまでの経緯を載せていますが、どこに障害があるのかも含めてもう少し整理して、近いうちにわかりやすく説明させていただきたいと思います。