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就労ワークショップでのある質問

先日、現在HIV感染者の採用を考えているある企業を訪問して、HIV感染者の就労ワークショップを行いました。今回は人事の方を対象に、約1時間ほど、私とエイズ治療・研究開発センターの潟永博之医師とで伺いました。このコンビでのワークショップはこれが2社目で、延べ4回目です。

薬害エイズ裁判の和解を機にHIV医療は著しく向上したこと、安定している場合は3カ月に1回の通院ですむこと、普通の慢性疾患と変わらないことなど、お話をさせていただきました。すると、フロアから次のような質問が寄せられました。

「HIV感染者はなぜ身体障害者なんですか?」

普通の人と変わらない生活ができるのに、どうして障害者なのか、どこに障害があるのか、ということがその方の疑問でした。

この説明だけを聞いていると、確かにそう思われるでしょう。じつは、来週ワークショップを行う予定の企業でも同様の疑問があるそうです。

もちろん、これにはきちんとした理由があります。はばたきのホームページに、HIV感染者が免疫機能障害として、身体障害者認定を受けるまでの経緯を載せていますが、どこに障害があるのかも含めてもう少し整理して、近いうちにわかりやすく説明させていただきたいと思います。

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