八月十五日、終戦記念日。米軍沖縄上陸の最前線、渡嘉敷島の強制集団自決。
この悲劇を体験として証言する人が、今も語り部として存命する。
しかし、実体験をウソだ、書面記録がないなど、否定する権力者。
そのため、国の悲劇を後世につなげる教科書に記載するのしないのと議論が続く。
背景の一つは、実体験を重視しないこと。もう一つは、負の遺産を忘れる、消し去り、実録記録を残さないこと。
薬害エイズ裁判(刑事裁判)で、患者として実体験したものより、専門言の証言が重視される。
この裁判の在り方に、今も怒りで煮えたぎっている。
命と対峙しての体験はなぜ無視されるのか。
(2010年8月15日 花摘)