秋は感覚がより研ぎ澄まされ、思い、考えが深まる季節…
若い感覚の日本画的な絵画の個展に青梅近くの瑞穂町まで行ってみた
耕心館という江戸時代の豪農の建物を町が多目的に活用している
個展と同時にミニコンサートを楽しむことができた
庭園の花々を透した新鮮な思索の散歩を誘う絵画
二階では武蔵野の欅を中心とした木立を見通す
大きなガラス壁越しに 電子音の演奏が始まった
実験的サウンドパフォーマンスというテーマで
三人の小編成、壊れたような電気ギター、電気コネクター、
目覚まし時計のようなわからない機械を一人が操作し(演奏し)
二人はPCを操作(演奏)している
楽譜の枠を幾重にも超えた音楽空間が日曜のやすらぎをつくる
欅は梢先が薄っすら黄ばみ始めた
私が10-20代、世田谷あたりから武蔵野の風景があったが
今や 青梅街道をひたすら走ってこないと感じられない
新青梅街道沿に何か美味しそうな処はと渋滞の中で探したが
どれも、何処ででも同じ味と店構えのチェーン店ばかり
個性はない方がいいのか 店も民家もビルも道も
色や形状の混沌としたちぐはぐな画一化が進んでいる
財政優先主義が社会の根底にあると 街も景色も心も荒ぶ
政権交代して 少しは改善を期待した
しかし 日本の舵取りは 金権至上主義から全然抜け出ない
医療福祉、未来を見据えた社会保障と国民が唱えても
金の甘い誘いに政財官は齧りつく
いつ 安心した社会保障が花咲くのだろう
今日の個展で見た 思索深い庭園の花々
見方によると、完成が遠いことを暗示しているのか