台風9号、関東甲信に溢れ出る激しい雨を降りまいて列島を横断していった。
あまりの猛暑、カラカラになって白っ茶けた土に、雷雨ぐらいはきて欲しいと思っていたら、一ヶ月分くらいの雨量を半日で降らした。
板橋区の帝京大学病院で院内感染で感染者を広めた、多剤耐性菌アシネストバクターの発生、実は、実はと、感染者の数が増えて46人という発表数は、8日の夕刊では「実は53人」となる。
病気を治すための病院が、感染症の巣となり、新規入院や救急患者受け入れも出来ない。
9日の報道では、病院の院内感染対策を担う感染制御部専従者がいない未熟な体制と厳しく批判されている。
医学教育の実践の場であるはず、患者本位の医療という今日の標語などぶっ飛んでしまう驚き。
政治が過去の教訓などを無視した、奇想がまかり通る日本、モラルや倫理なども蹂躙されて行く驚きの歴史にある。
薬害HIV感染被害者の命を守り通すと約束した国が指揮する医療機関であるはずの現場、ACCの夢のない荒れた姿に国も困った困ったと言うだけ。これで被害者の命、救っていけるの? 国が約束破ったら、全てのネジが抜けていくだけ。使命感を貫く官吏、医療者が消えていく。
国会議員が自らの罪について最高裁判所で決定が下された。国の司法判断の最終決定を下す、最高裁判所の判断を批判する。
また、検察審査会は素人の集まりと批判する国会議員、その議員が総理をめざしている日本。正義はあるの?
(9月9日 花摘)