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清く、貧しく




『清貧』
私欲を捨てて行いが正しいために、貧しく生活が質素であること。「-に甘んずる」 (大辞泉)

社会活動に関わる人を形容する表現として、これ以上ない言葉だと思う。
日本においていいことをしている人は、いい地位や給与を貰わないようである。
言うまでもなく社会や市場がその成果への対価を規定しているのだが、
何より活動に携わる個人が、『清貧』の美名に踊らされている印象を受ける。

社会的評価や富、名誉を得たいという願望は誰しもが抱いている。
幻想的で美しい響きを持った言葉を盾に、自身の感情を認めないのは不自然である。

真っ当に生きている人が、当たり前の評価を受ける社会。
本来的な意味で社会に貢献している人が、それを動かす主体となり、憧憬の対象となることを願っている。

研究のための研究に追われないよう、こうして静かに考えてみる。 (誠)





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