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【北京だより】 秋天の行方

私の友人(北京在住)から届きました最新記事です。日中関係はいかに!

 

◆北京の見事な秋晴れとは裏腹に、日中関係は最悪の季節に突入してしまった。とはいえ、当地の庶民の空気は平穏である。

◆先日もタクシーの運転手に「日本人か」と聞かれて少々構えたが、後に続いた会話は日本車や日本で教師をするめいの話と地元警察の悪口少々だった。偶然、9月18日(1931年のこの日に満州事変が発生)の「抗日記念日」に中国人の大型誕生祝賀会に参加した時は、司会者が歴史的記念日に触れると、中国人の友人が気まずそうにわたしを気遣ってくれた。地元の幼稚園や小学校に通う子供にも嫌がらせなどはない。わたしの周りでは、日本通の中国人が険悪化する両国関係に心を痛めている。


◆2005年の反日デモの時、街の反日的雰囲気は今回より広がっていたが、日本で報道されたほど険しくはなかった。日本で繰り返し放映された大使館前で暴れる中国人の映像は、日本の家族や友人たちをひどく心配させたが、実際の北京の生活はそれとは別物だった。一部の事実だけをセンセーショナルに切り取って報道するメディアの責任は大きい。

◆「北京秋天」のように爽快(そうかい)な気持ちにはしばらくなれそうもないが、この問題が人々の憂さ晴らしの格好の的となり、偏狭な愛国心が爆発するようなことがないようにと切に願っている。(斎藤淳子)

                                          出典 「9月30日付時事速報」

 

『一部の事実だけをセンセーショナルに切り取って報道するメディアの責任は大きい』 

 

 

 

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