良いニュース、普通のニュース
- 2010.9.17
- 花摘|薬害HIV感染被害者の今
良いニュース、普通のニュース
一昨日、地方在住の被害者が障害者枠での就職が決まった。
再就職だが、奥さんのためにも懸命の職探し、免疫機能障害記載の手帳を使っての就職、連絡を受け事務所一同が「やった!」と歓声。成功例を積み重ねる、これが一番の後押しだ。
脳死についての法律が整備され、これまで生体肝移植のみで切り抜けてきた被害者のHIV/HCV重複感染での肝硬変患者に、脳死肝移植も視野に入り、高齢化や家族が少ないなどドナーがいないと、最後の選択もない状態に、大きな窓ができた。
今待ち続ける患者は、知る範囲で4人。順番も早まって欲しい。
何といっても親近感がある菅首相が、民主党の代表に選出され、首相続行が決まったこと。菅さんも信任が大きい結果を得たのだから、ハトや一兵卒に気兼ねなく強いリーダーシップを発揮してもらいたい。
薬害HIV感染被害者の長期療養にかかわる研究班(厚生科研指定研究班)が、全国被害患者対象にヒアリング調査を開始。
HIV/血友病/HCVそして血友病やHIV由来の体幹的障害と複雑に重なっているものを考え、患者の利便性やよりクオリティーの高い医療福祉を目指して研究が進むものと思う。
日常生活では、血友病性関節症などの障害を考慮した衣食住環境、快適な病院環境や凝固因子製剤や肝庇護剤などの処方・配送システム研究など多様なものがある。
ずっとやり続ける研究と研究班。これからも随時報告します。
ちなみに、悪いニュースもたくさんありますが、ありすぎて今回はカット。