第7回はばたきメモリアルコンサート、ご来場、ありがとうございました。
第8回コンサートに向け、がんばります。みなさまのご支援、参加を楽しみにしています。
2月21日、はばたきメモリアルコンサート、千駄ヶ谷「津田ホール」に230人以上の方々がご来場してくださいました。
コンサート会場が「津田ホール」に移り、準備やこれまで来てくださった方々が足を運んでくれるか、不安や期待と複雑な思いで開場を待ちました。
さて開場となると、支援してくださる人たち、コンサートの時にあいさつを交わす常連の人たち、初めて来てくださった人、招待した方たちと、一人一人にお礼を言おうと駆け回るが、失礼してしまった方も多くお詫び申し上げます。
コンサートは、今回はこれまでに増してあたたかさが満ちたコンサートだったとの評判をいただきました。
小林亜矢乃さんの奏でるピアノからは優しさが、池辺晋一郎先生の作品「バイヴァランスⅡ」は2つのヴァイオリンの戦いは新たな感覚で圧倒されました。
そして、横川晴児さんのクラリネットの鷹揚な音色に落ち着きを取り戻しました。
休憩を挟んで、今夜、多くに人の心を震えさせたのは、迫田朋子さんがある被害者遺族の話を聞きとった詩の朗読でした。
詩は池辺晋一郎先生のピアノ即興が添えられ、これまでになく長くそして強い波動が何回も押し寄せるような感動を感じる朗読でした。
「658人の亡くなった被害者はここにいる」と締めくくった。涙があふれました。
被害の原因をつくったある製薬会社の人もメールや手紙で、心に沁み入った思いを寄せてくださいました。
2回目から音楽総監督をしてくださっている池辺晋一郎先生が、2005年2月の初めてのコンサートに向けて作曲された「やすらぎの翼」、毎回演奏されていますが、今年の演奏は混色がつややかで、厳しさとやすらぎの調和が思いもかけず今までとは違うなと感じました。
やすらぎの翼、日本各地だけでなく、世界でも演奏される機会が増えているそうです。
それこそ、音楽に託して薬害エイズの被害者の思いや被害を長く伝える「はばたきメモリアルコンサート」の趣旨が生かされています。
モーツァルトのクラリネット五重奏曲はさらに安らぎつつ涙腺をあふれさせる序奏でした。
そして、ついに、最後の演奏者全員が奏でるエルガーの「愛の挨拶」は、横川さんの吹くクラリネットで音が出た瞬間から涙が止まらない、熱い思いでこころははちきれそうになってしまいました。
後の打ち上げで、こんな素晴らしい演奏、コンサート、もっと多くの人に来てもらいたいと、その工夫が大きな課題と残った。
さて、池辺先生、「7回まで続いてきたのだから、もう止められない。やめるにはかなりの理由が必要になる」と、8回目を目指した決断が求められた。
はばたきの事務局長ともども、みなさま一人一人のメッセージが詰まったアンケートをもとに、次回の企画に向けて思考が始まりました。
みなさま、第8回はばたきメモリアルコンサート、音楽で「命の尊さを響かせる」機会をみなさまと共に創っていきたいと思います。
ご支援くださいました皆様、ご後援くださいました。
厚生労働省、日本赤十字社、日本製薬工業会に、改めてお礼申し上げます。
ありがとうございました。