住み慣れた町で、自分らしく最期を迎える・・というのは、誰もが思い描く共通のテーマである。
最近は、あちこちで同テーマのシンポジウムが行われている。たとえば、医療と介護が連携し住民とともにつくる「地域包括ケア」・・とかである。司会者、発表者、コーディネーター、パネラーは、医療、看護、介護、福祉分野の専門職や研究者、NPOといった方々がほとんどで、ここには病気や障がいのある当事者が出てくるということはほとんどない。また、イベントの主体者は元気な人たちであることが多く、どうしても病気を抱えた人の視点が忘れがちになる。
地域には、多種多様な人たちがいることを忘れてはいけない。