≪ 献血記念日の翌日、献血推進のための効果的な広報戦略等の開発に関する研究会参加から ≫
8月21日は献血記念日。ライシャワー米国駐日大使が刺されてその手術で使った輸血用血液で肝炎になった「ライシャワー事件」後、1964年の8月21日から売血制度をやめて、輸血用血液は献血によって確保する閣議決定されました。そのため、国、都道府県、日赤が一体となって、献血推進を行うこととなりました。74年には民間商業血液銀行が預血制度をやめ、輸血用血液はすべて献血血液で確保するようになりました。
献血記念日の翌日、8月22日、その研究会出席のため大門の日赤へ行きました。研究会では、特に若い人の献血参加増を図るため、メディアの積極活用が放送媒体を駆使して訴えていく実践的な研究を行っています。過去、現在の評価を重視し、効果的な実績を出していく源とされています。
班研究は3年目、2年の取り組み成果はFM大阪を中心にFM局のネットワークで、献血に理解を示す若いミュージシャンを増やし、イベント参加や積極的な協力する人たちが驚異的に増えているという、献血ボルテージが高揚している。これを、若い特に10~20代の献血者増に結びついていったらと大いに期待こめています。
献血者意識では、社会貢献など高い倫理性が50%以上を占め、日本もまだまだ大丈夫という感じが持てました。献血者のそうした思いを、献血血液による血液製剤の国内自給達成に結び付けなくてはならない責任が国や関係機関にあると思います。
少子高齢化、高齢者の輸血用血液など血液製剤の需要は高まることから、血液の不足が近い将来の大きな問題と推定されています。安心した輸血医療が確保できるよう、献血推進は常に課題満載です。
ちなみに、「ロシアの声」(2011年6月14日付)によると、6月14日は、「世界献血者デー」だそうです。1986年6月14日は、オーストリアの医師で免疫学者カール・ランドシュタイナーの誕生日。
ランドシュタイナーは、1900年、ABO式血液型を発見した人で、この発見により、最大限安全な輸血が可能となったそうです。
そのランドシュタイナーの生誕日が、「世界献血者デー」として、2005年から祝われるようになったというように記載されていました。