内部障がい者は、長期的に身体・精神活動が制限されることが多く、内部障がいや運動機能障がいがさらに悪化するという悪循環に陥りやすいため、近年では医学的に問題ない範囲で運動することをすすめるケースが増えている。
ただ、どの程度運動していいのかがわからないのである。
あまり知られていないが、障がい者スポーツには内部障がい者のための競技がないのだ。日弁連から2006年に当時の厚労大臣宛に内部障がい者が全国障がい者スポーツ大会に参加できないことが差別にあたり改善するよう要望書を提出しているほどである。
昨年、難病や障がいのある方にも少しでも体を動かして元気になろうというイベントを立ち上げた。難病や障がいがあっても無理なく、いっしょに、体にやさしい運動やスポーツを楽しみたいという思いを実現するために、障がい者スポーツやリハ医学などの専門家の協力で、可能となる運動やスポーツを基礎的に、応用的に研究している。2年目の今年も開催する。
このイベントは、難病や障がいのある人もない人も尊重し合い、楽しく暮らせる社会を目指す活動、「ナンフェス」のひとつである。