内部障がい者の更正施設「清瀬園」が廃園するという話を聞いた。この施設は、50年にわたり内部障がい者の就職による社会的自立支援を行っており、2千名以上の障がい者が社会参加している。
内部障がい者が利用できる更生施設は全国には5施設しかない。今回の廃園対象となった「清瀬園」は、内部障がい者にあわせた個別指導や専門的職業訓練を行っている唯一の施設で、HIVの方の利用者も増えていた。
自分自身が関わっているいくつかの団体も患者さんに勧めており、助かっているという声をよく聞く。
医学の進歩で長期療養が可能になり、社会参画する患者さんが増えることを考えると、就労支援のニーズはますます大きくなる。
身障者手帳を所持できない難病患者にも適用するとか、入所だけでなく通所も可能とする施設に生まれ変わって欲しいものだ。
それから、廃園と聞いて気になったのだが・・・
50年という長い期間内部障がい者に接し、培ってきた清瀬園の職員のノウハウが失われることがないようにして欲しいものだ。